アメリカ講演に行って来ました!
“アメリカまで飛んできてくれませんか?”
2月中旬、一通のメールが届きました。
差出人は、アメリカ、ヨーロッパにおいて30年以上に渡り、日本伝統鍼灸の普及啓発に尽力されているニューイングランド鍼灸大学助教授・アメリカはり協会会長、Dr.Kouei Kuwahara。
「2019年10月-2020年3月にかけてニューメキシコ州サンタフェで開催する、『The Hight Desert Hari Society(北米はり協会)主催、Advanced Clinical Applications of Hari(はり臨床家プログラム)』に講師として是非参加して欲しいと考えています。
10月13日-14日のモジュール1で、経絡治療の基礎講義、実技指導、そして、臨床体験を中野先生にお願いしたいのです。
アメリカまで飛んできてくれませんか?」
このしびれるような依頼に私の返事はたったひとつ。
「イエス!」
桑原先生のお話では、メイドインジャパンの小児はりや接触鍼(刺さない鍼)は、世界のスタンダードになるべきで、すでにアメリカではポピュラーになりつつあり、州によっては鍼と言えば脉診流経絡治療とのこと。
患者のニーズに合わせて当然のことながら欧米の鍼灸師は、日本の伝統的な鍼灸を、一鍼毎に検脉して刺鍼の良否と適否を綿密に観察しながら進める脉診流経絡治療をより深く学びたいと渇望しているとのことです。
これが世界の潮流です。
ということで、アメリカ講演をお引き受けさせていただきました。
アメリカにおける鍼灸事情
先ず、鍼灸師に成るためのハードルがかなり高いです。
日本では高卒から鍼灸師養成学校に入学できますが、アメリカでは4年制の大学を出た人でないと鍼灸学校への受験資格が得られません。
一般教養を身に付けた人だけが鍼灸学校に入学できるのです。
更に、国家試験に合格しても永久ライセンスではありません。
日本と違い、更新しなければ鍼灸師を続けられないのです。
ちなみに日本は永久ライセンスです。
州によって違いますが重ね重ね2年で更新です。
更新するためには、州が認定した講習を受け、定められた単位を取得しなければなりません。
今回私が引き受けたAdvanced Clinical Applications of Hariも州に認定された講習会で、ニューメキシコ州では4年ごとに更新が必要です。
日米の鍼灸師の違い
そのような事情から、単純にやる気が違います。
アメリカ人鍼灸師はモチベーションが高く、必死に取り組んでいます。
そして、今回指導してわかったことが、彼らは本当に素直です。
なので飲み込みが早いです。
これはどの業界でも大切なことで、素直な人ほど上達が早くドンドン吸収して伸びていきます。
東洋医学医師
今回の講演に際し、『東洋医学医師』というお免除をいただきました。
アメリカでは、鍼灸治療の指導するためには、州の鍼灸師または医師免許が必要とのことで、日本を経つ前にその申請をしました。
許可が下りたのが渡米3日前でヒヤヒヤしました。
ニューメキシコ州では、鍼灸と湯液(漢方薬)を修めた者でければ、取得できないらしく、ライセンスも鍼灸師ではなく東洋医学医師ということで、今回の講演のお陰で、ニューメキシコ州においては、何と医師に成ることができました。
ありがとうございます。
10月10日
夕方、関西空港から出発しました。
国際線のロビーで、『YOUは何しに日本へ?』の撮影クルーに遭遇しました😲
関空からロサンゼルスまで10時間、ロスからアルバカーキまで2時間、空の旅をしました。
アルバカーキ空港に、桑原先生(中央)と、The Hight Desert Hari Society会長のアーランド博士(右)がわざわざ迎えに来てくれました。
サンタフェまで、車で1時間。
途中、私たち夫婦のために、レストランへ寄ってくださり、夕食をごちそうになり、宿泊先のホテルへ送り届けてくれました。
凄く素敵なホテルでお部屋もSo Cute!で滞在中はとっても快適に過ごすことができました。
サンタフェへは高地で砂漠地帯で乾くので水分補給をこまめに摂ってくださいとうかがったので、夜な夜な近くのスーパーへ買い出しに。
ついでにお夜食も一杯買っちゃいました😅
続く…。
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