令和6年能登半島地震鍼灸マッサージボランティア1月28日の活動報告
DSAMとは
今日施術させていただいた方々も一期一会だと思って施術させていただきました。
朝の9時00分に集合して、ブース、ベッド、受付、施術道具の準備をします。
今回も前夜に準備していただきました。
この日利用されたほとんどが高齢者の方々で、自宅が倒壊して今後の住む場所も不透明な中、地震発生から1カ月近くが立ち疲労がたまっている様子で、肩こりや腰痛などの主症状以外に、随伴症状として眠れずに血圧が不安定で、神経が乱れているように感じました。
※奔豚気を起こされているのだと考察します。
鍼灸マッサージ施術で心身を整え、少しでも元気を出してもらえれればという思いで、施術をさせていただきました。
※奔豚気・・・東洋医学では、強い恐怖やショックが原因で起こる全ての症状を奔豚気病とします。
並行して県庁の方では、現地で活動するDMAT(災害医療派遣チーム)の方々や職員の方々の疲労のケアを、地元の石川県鍼灸師会および石川県鍼灸マッサージ師会の先生方が、診療後の夜間に駆けつけて、日付が変わる手前まで鍼灸マッサージで支援されています。
発災亜急性期から今現在も継続してケアされています。
本当に頭が下がります。
今後はさらに、被害の激しい被災地の最深部へと、活動の範囲を伸ばしていく予定と伺っております。
災害支援は長期戦です。
マンパワーが必要不可欠です。
今回参加したメンバーの所属の内訳は、岐阜県鍼灸師会3名、福井県鍼灸師会1名、大阪府鍼灸師会2名、新潟県鍼灸師会1名、神奈川県鍼灸マッサージ師会1名、和歌山県鍼灸師会からは中野が参加させていただきました。
DSAM(災害支援鍼灸マッサージ師合同委員会)が実施する災害支援鍼灸マッサージボランティアでは、日鍼全鍼の垣根を越えてチームを編成し、避難所で寝泊まりしている被災者の方々、現地で活動されているDMAT(災害医療派遣チーム)の方々や行政職員の方々など、被災者及び災害支援に関わる方々を包括的にケアし、鍼灸マッサージ施術で心身を整え疲労を和らげることができるように努めています。
DMAT(災害医療派遣チーム)の医師たちが私たちの職能を高く評価して積極的に登用して下さっています。
この背景には、過去の大規模災害での先輩方の地道な活動の積み重ねが、今日の災害支援鍼灸マッサージボランティアに繋がっています。
DSAM(災害支援鍼灸マッサージ師合同委員会)は、災害支援鍼灸マッサージ師を育成する機関としての機能も有しています。
より多くの鍼灸マッサージ師が、DSAM(災害支援鍼灸マッサージ師合同委員会)の講習を受講していただき、災害支援鍼灸マッサージ師に必要な技能を磨いていただきたいです。
最後に私ごとですが、快く送り出してくれた家族に感謝して、お土産物屋さんで店員さんが不動の人気ナンバーワンだと教えてくれたお土産を買って帰りました。
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