不妊鍼灸について

◎不妊鍼灸とは

通常、自然妊娠で20%、体外受精(IVF)・顕微授精(ICSI)は20%以下、人工授精(AIH)に至っては10%以下の確率でしか妊娠できないという統計が報告されていますが、鍼灸治療で体調を整えることによって妊娠し易い体質に改善し、妊娠の確率を向上させることを目的とした施術です。

最新の研究では、鍼灸治療を受けられた後、体外受精・顕微授精を行うと40%以上に妊娠率が上がるというデータが報告されています。

*この後のページに出てくる参考データをご参照下さい。


◎適応される方

●20代~40代で妊娠を希望されている女性。

●過去に流産をして、その後妊娠に至らない女性。

●第1子を出産したが、その後妊娠に至らない女性。

●人工授精・体外受精・顕微授精を控えている女性。

●体外受精・顕微授精をしたが、妊娠に至らない女性。

●着床後にHCGの値が低く、不都合を繰り返してしまう女性。

以上の方は、是非不妊鍼灸を試してください。

統計的には、20代~30代前半で不妊鍼灸をすると妊娠される方が多いです。

自然妊娠でもIVF・ICSIでも基本的には若い方の方が妊娠し易いです。

しかし個体差がありますので、20代~30代前半で中々妊娠に至らない方もいらっしゃいますし、40代でも不妊鍼灸を開始されてから、簡単に妊娠されてしまう方もいらっしゃいます。

中宮院では最短で1ヶ月で妊娠された40代の方がいらっしゃいます。

御坊市では、最高で51歳での妊娠例が報告されています。


◎東洋医学から診た不妊症・不育症の原因

私たちの体には生きるために必要な5つの大切な働きがあります。

この働きを五臓(ごぞう)とします。

それぞれ、肝(かん)、心(しん)、脾(ひ)、肺(はい)、腎(じん)の5つの働きがあります。

ただし、現代医学の臓器とは名前は同じですが全く別の物ですので分けて考えてください。

例えば東洋医学の肝に問題があるといっても、現代医学の肝臓に問題があるわけではありません。

当院では全て東洋医学に基づいてお体を診ていきます。


五臓の働きを簡単に挙げますと、肝とは全身に血を巡らせる働きであり、心とはあらゆる精神活動を司る働きであり、脾とは消化・吸収・排泄を司る働きであり、肺とは全身に気を巡らせる働きであり、腎とは成長・発育・生殖を司る働きです。

この肝心脾肺腎の五臓という私たちが生きるために必要な5つの大切な働きが順調に行われておれば、自然治癒力にあふれ内外の外敵に侵されることはありません。

東洋医学ではこのような状態を健康とします。

一方、何らかの原因によって五臓が不調になると、自然治癒力が低下し内外の外敵から身を守ることができなくなり様々な症状が体に現れてきます。
東洋医学ではこのような状態を病気とします。
不妊症も同じで、五臓のいずれかに問題があって自然治癒力が低下し、バランスを崩しているために妊娠しにくい体質になっているのです。
ですので、高度生殖医療である体外受精や顕微授精を行っても、20%以下の成功率にしかならないのです。
確かに高度生殖医療はその名の通り、優れた医療技術です。
しかし、いくら優れた最新の技術にトライしても、妊娠しにくい体質のままでは妊娠しにくいし、仮に妊娠したとしても成長させるのが難しく流産するリスクが非常に高いのです。
何回かIVF・ICSIをしても上手くいかないのは、器質的な異常や現疾患があるか、この妊娠しにくい体質を改善していないからかのどちらかです。
器質的な異常や現疾患、例えば子宮筋腫などを患っていないにも係らず、IVF・ICSIが上手くいかないのは、妊娠しにくい体質を改善せずに妊娠しにくい体質のままでIVF・ICSIを行っているからだと考えられます。
ですので、妊娠しにくい体質を改善して、妊娠しやすい体質を手に入れることが大事になってきます。

◎当院の不妊鍼灸治療

そのためには、いかなる五臓に問題があって妊娠しにくい体質になっているのかを診察し、問題のある五臓をつきとめ、その五臓を活性化させるツボを選んで鍼灸治療を行います。

定期的に治療を継続することで、五臓が整い自然治癒力が正常値に近づいてきます。

五臓が均一になれば、自然治癒力が活性化され妊娠しやすい体質になり、妊娠の確率が向上します。

どの五臓に問題が起こって妊娠しにくい体質になっているのかを診察しなければなりませんが、私たちは患者さんの手首の脈とお腹を診れば、問題のある五臓を診断することができます。

この手首の脈を診る診察法を脈診(みゃくしん)、お腹を診る診察法を腹診(ふくしん)といい、東洋医学独自の診察法です。

この脈診と腹診を駆使し、五臓の状態を診て、妊娠しにくい体質になられている原因である、問題のある五臓を診察診断します。

そして、原因を特定できたら、その五臓を整えるツボに鍼をします。

このような治療法を経絡治療(けいらくちりょう)といい、東洋医学における最高峰の治療法です。

先ず、原因である五臓を整えるツボに鍼を行います。

次に、全身に365箇所あるツボから不妊症に関係のあるツボがいくつかあり、長年の蓄積によってさらに厳選された15のツボにお灸をします。

最後に、治療後の脈とお腹の状態を診て、治療前より良くなっているのを確認して治療終了です。

中宮院の不妊鍼灸は、原因である五臓を整える経絡治療と、不妊症に効果のある15のツボにお灸を行い、妊娠しにくい体質から妊娠しやすい体質へと体質改善し、妊娠率を向上させることを目的とします。


◎妊娠しやすい体質になるために必要な治療間隔

●自然妊娠での出産を希望される方は、週に一度、治療を受けてください。このペースで妊娠しやすい体質になるまで続けてください。

●人工授精での出産を希望される方は、週に一度、治療を受けてください。このペースで妊娠しやすい体質になるまで続けてください。

●体外受精(IVF)顕微授精(ICSI)での出産を希望される方は、週に一度、治療を受けてください。このペースで妊娠しやすい体質になるまで続けてください。

また、クリニックでIVF・ICSIを受けられる方は、移植の3日前から前日までの間に鍼灸治療を受けられることをお勧めします。

移植前に治療をすることで、気の巡りが良くなり、着床率がUPします。

また胚盤胞胚移植の場合、24時間以内に妊娠したかしていないかすぐに結果が分かります。

移植後24時間以内に鍼灸治療を受けていただくと、さらに活性化されて着床率がUPしますので、できれば移植後24時間以内に鍼灸治療を受けに来てください。

分割期胚移植の場合は、妊娠判定まで5日ぐらいの猶予があるので、翌日から3日以内の間に鍼灸治療を受けに来てください。

①胚盤胞胚移植→3日前~前日に鍼灸治療→移植→移植後24時間以内に鍼灸治療

②分割期胚移植→3日前~前日に鍼灸治療→移植→翌日~3日以内に鍼灸治療


◎妊娠しやすい体質になるために必要な期間

排卵するまで月経の3周期かかります。今周期の排卵には少なくとも3ヶ月前からの体調や生活が影響していると言えます。

ですので良質な卵を作るためには最低3ヶ月は治療が必要です。

卵だけでなく、妊娠し易い体質にならなければ着床しませんので、妊娠し易い体質になるための治療期間もプラスします。

中には、あっと驚くスピードで妊娠される方もいらっしゃいますが、目安としては、

●早い方で半年から1年

●平均的な方で1年から1年半

●遅い方で1年半から2年

ぐらいは、かかります。

頑張って一緒に治療していきましょう。


◎鍼灸が不妊治療に有効な科学的データ

ハリ治療で妊娠率アップ

体外受精の前後に女性の身体をリラックスさせるハリ治療をすると、妊娠率が大幅に向上するという研究結果を、ドイツと中国の研究チームがまとめた。

米生殖医療学会誌に掲載された報告によると、同チームは体外受精を受ける女性百六十人を二グループに分け、一方には体外受精の際、受精卵を子宮に戻す前後にハリ治療を実施。残りのグループには、ハリ治療をせず通常の体外受精を行った。

その結果ハリ治療グループの妊娠率は42.5%に上がり、通常治療の26.3%を大幅に上回った。

『2002年(平成14年)4月30日 夕刊 読売新聞より』


不妊治療の効果「針」で大幅改善

体外受精を5回以上行っても妊娠できなかった不妊症の女性114人にハリ治療を行ったところ、約4割にあたる49人が妊娠に至ったと、名古屋の明生鍼灸院と明治鍼灸大の研究グループが大阪市内で開かれている日本生殖医学会で報告した。

同治療院を訪ねた不妊患者のうち体外受精を5回以上行っても妊娠しなかった女性のもので、治療は週1~2回のペースで行われ、腹部や足などにある婦人科疾患に効果があるとされるツボを針で刺激した。

『2006年(平成18年)11月10日 夕刊 読売新聞より』


◎妊娠の仕組み

①卵子の成熟と排卵

ヒトの卵子の元を卵母細胞と言います。

胎児の時約500万個作られ卵巣に貯蔵、その後どんどん自然に減少し、生まれる時には100万個、月経が始まる頃には約30万個になります。

その後卵母細胞は卵胞細胞に囲まれて原始卵胞となり、排卵の時期を待ちます。

思春期になり原子卵胞は順番に成熟を開始し、順番が来たら排卵します。

順番が来てから排卵するまで月経の3周期かかることから、今周期の排卵には少なくとも3ヶ月前からの体調や生活が影響していると言えます。

毎回10個程の卵子がスタートラインに並びますが、自然排卵では通常1個の卵子しか排卵せず、他の卵子は卵胞とともに吸収されます(卵胞閉鎖)。最後まで残った卵胞が成長し、女性ホルモンが一定値に達すると、下垂体ホルモンであるLHが大量に分泌し、排卵を誘発します。

卵子は卵巣から飛び出すまでの間に成熟と呼ばれる減数分裂や卵胞細胞の形成を行い、受精の準備を整えます。

卵巣に蓄えられた原始卵胞の数は加齢と共に減少、40歳頃から卵胞閉鎖が加速、最後にはなくなって閉経します。

このように、卵子は卵巣でその都度作られているわけではなく、卵子の年齢はその女性の年齢と同じであり、「卵子の老化」が問題視されるのもこうした身体の仕組みによります。

②精子の成熟と射精

ヒトの精子は、精巣の中で毎日1億個ほど新しく作られます。

作られた精子は精細管から精細網と呼ばれる誘導通路を通り、精巣上体へ貯蔵されて射精を待ちます。

この間に精子は成熟して受精能力を獲得していきます。

精子の元である精粗細胞から精子の形成まではおよそ70日かかります。

精粗細胞は自己分裂して増殖することができ、その一部が変化してどんどん精子が作られるので、加齢によって再生能力や質の衰えはあるものの、男性は高齢でも精子を産生できます。

③受精

受精は卵管の一番外側、卵管膨大部で起こります。

射精された精子は膣から子宮の頸部、子宮腔内を通り、卵子のいる卵管の出口付近、卵管膨大部へと向かい、ここで排卵される卵子を待ち受けます。

射精から卵管膨大部にたどり着くまでに数十分しかかからないと言われていますが、実際に卵管膨大部へたどり着ける精子は、元の数の100~200万分の1に減ります。

射精された精子は卵管内では4~7日くらいの寿命があるといわれています。(実際には3日)

排卵された卵子は卵管の中に吸い上げられます。

排卵された卵子の寿命は1日しかありません。

たどり着いた100~200個の精子の中で一番早く卵子に入り込めた1個だけが受精できます。

卵子の染色体と精子の染色体がそれぞれ対になって1人のヒトの染色体を作った瞬間が受精の完了です。

④着床

受精が完了した受精卵(胚)は細胞分裂を繰り返しながら子宮腔内に運ばれます。

受精卵(胚)が内腔に到達するのは受精から約5日目。

この間に子宮内膜は女性ホルモンの作用で着床環境を整えて、胚がくるのを待ちます。

着床できるのはほんの数日間。

早くても遅くても着床できないと考えられています。

着床とは、胚と内膜が接着・融合することを言い、融合して胎盤が作られ始めると胎盤からhCGが分泌され、妊娠したことが分かります。


◎現代医学からみた不妊症の原因

原因は男女双方に考えられ、複雑に重なりあっていることもあります。

①卵子が卵巣から排卵し→

②排卵した卵子が卵管に吸い上げられ→

③卵管の中で受精し→

④受精卵が成長して子宮内へ移動して子宮内膜に着床する

これらの過程の中で、1つでも上手くいかなければ妊娠には至りません。

①排卵に問題がある場合

●遅延性排卵

●排卵障害(視床下部・下垂体排卵障害、卵巣性排卵障害、高プロラクチン血症、多嚢胞性卵巣症候群など)

②卵管に問題がある場合

●卵管閉塞

●卵管周囲癒着(クラミジア感染症、子宮内膜症)

③精子と受精に問題がある場合

●精子が少ない、運動していない(造精機能障害)←精子を増やすお灸のツボがありますので是非申し出てください。

●精路障害(輸精管閉塞)

●射精障害(勃起障害・逆行性射精)

●受精障害

●免疫障害(抗精子抗体)

④子宮内膜・着床に問題がある場合

●子宮内膜ポリープ

●子宮筋腫

●ホルモン分泌異常

●胚発育障害

●着床障害

①排卵因子25~30%、②卵管因子30~35パーセント、③男性因子30~35%が3大原因と言われます。


◎不妊症の検査

●基礎体温:排卵の有無や排卵後の黄体機能を判定

●超音波検査:子宮筋腫、子宮腺筋腫、卵巣嚢腫などの診断ができ、子宮内膜の厚さや卵胞の発育程度を正しく知る

●子宮頸管粘液検査:排卵の時期を推測し、卵巣の機能を知る

●フーナーテスト:性交渉後の子宮口入口や子宮頸管内の粘液を採取し、頸管内の精子の状態を確認

●抗精子抗体(血液検査):フーナーテストが不良の場合に行う。強陽性の場合早目のステップアップを考慮

●子宮卵管造影検査:子宮腔の形、大きさ、卵管の通過性、狭窄の有無など

●通気検査:卵管の通過性を予想

●各種ホルモン検査(FSH、LH、エストロゲン、プロゲステロン、プロラクチン、T3、T4、TSH、テストステロン):卵巣の働き・排卵障害の原因がどのホルモンの乱れによるものかを調べる

●子宮鏡検査:小さなポリープなどの子宮の内側の異常の有無

●クラミジア検査:クラミジア菌の有無

●精液検査:精液中の精子の状態(量、精子の数、運動率、奇形率、正常形態率)


◎不妊外来で行われている治療

①治療は現疾患に対する治療→②タイミング両方→③人工授精→④体外受精→⑤顕微授精とステップアップしていきます。

①現疾患に対する治療

●排卵障害→排卵誘発剤、HMG

●卵管通過障害→通水治療、卵管鏡下卵管形成術(FT)

●卵管周囲癒着→剥離手術

●多嚢胞性卵巣症候群(排卵障害の一つ)卵ができ過ぎてしまい突出してうまく育たずに排卵しない障害→排卵誘発剤、HMG・FSHの注射

●高プロラクチン血症→外科的手術、ドパミン作動薬

●性感染症→薬

●子宮内膜症→GnRHアゴニスト、外科的治療

●卵巣嚢腫→外科的治療

●子宮筋腫→GnRHアナログ(長期使用不可)、外科的手術

②タイミング療法

医学的な観点から予測精度を高めた排卵日を指導して、自然妊娠の受精・着床の確率を高めます。

自然周期でのタイミング法と排卵誘発剤を使ってのタイミング法の2通りがあります。

一般不妊検査で特に異常が見られないご夫婦に適用されることが多いですが、年齢によっては他の治療を並行して行うこともあります。

③人工授精(AIH)

排卵日に合わせて精子を子宮に入れる方法です。

ほとんどの精子は射精後、卵管までたどりつけませんが、精子を子宮の奥まで人工的に入れることで到達し易くする治療法です。

排卵誘発剤やHCGを使用する方法と、自然周期のままで行う方法があります。

統計的には7~8回目以降はなかなか妊娠することが難しくなります。

(3~4日前)排卵日の予測と人工授精の決定

(当日)精液摂取、精液の調整、人工授精

(2日後)排卵後チェック→黄体ホルモン補充

(14日後)妊娠判定もしくは次回の月経の有無で判定

④体外受精(IVH)

精子と卵子を身体の外に取り出して、シャーレの中で混ぜて受精させ、受精卵(胚)を子宮に戻します。

多くの場合、採卵数を増やすために排卵誘発剤を用います。

胚移植については後述します。

卵巣刺激(排卵誘発)→採卵・採精→体外受精→胚培養→*胚移植→黄体ホルモン補充→妊娠判定。

⑤顕微授精(ICSI)

1個の卵子に1個の精子を注入します。

卵子と精子を身体の外に取り出して、元気な精子の中から1個を吸引し、卵子の細胞質内に注入して受精させ、その後発育した受精卵(胚)を子宮に戻すものです。

他はIVHと同じです。

重度の乏精子症や精子無力症、卵子の透明帯が硬い、また精子・卵子ともに正常であっても体外受精で受精しない場合に行う治療法です。

*胚移植には複数の方法があります。

● 分割期胚移植

受精後2~3日の分割期胚を移植する方法で、古くから行われています。

● 胚盤胞胚移植

受精卵を5~6日培養し「胚盤胞」と呼ばれる着床寸前の胚を移植する方法です。

妊娠率は分割期胚移植より高いといわれています。

●2段階胚移植

分割期胚と胚盤胞を同じ周期で連続して移植する方法です。

最初の移植胚が子宮内膜を刺激し、次に移植する胚盤胞の着床率を改善する効果があるとされています。

ただし、双子などの多胎児妊娠の確率が高まります。

● シート法

2段階胚移植法が進化した方法。

具体的には、採卵後、体外受精または顕微授精を実施した後、5日間胚を培養して、胚盤胞と胚盤胞が入った培養液を別々に凍結します。

*凍結胚盤胞移植を実施する周期に、胚移植の2日前に胚盤胞が入っていた培養液のみを子宮内に注入します。

胚盤胞から分泌された因子によって子宮内膜が着床しやすい内膜に変わると考えられています。

*凍結融解胚移植

受精卵(胚)を凍結保存し、融解後胚移植する方法です。

子宮の着床できる時期は限られており、その時に良好な胚を移植しなければ着床しづらく妊娠が成立しないとされています。

凍結融解胚移植は、その期間をきちんと考慮し移植を行うため妊娠率が向上するとされ、現在日本では盛んに行われています。

受精卵(胚)の凍結保存は、胚移植以外に複数の良好胚が育った場合や、妊娠成立による副作用(OHSS)の重症化予防、妊娠率の向上など、その目的はいくつかあります。

凍結することによる受精卵(胚)へのダメージをわずかながら認める場合もありますが、次の治療では卵巣刺激から胚培養までのステップを行わずに胚移植ができるため、身体的にも経済的にも負担が軽減され、有益な方法といえます。


◎AIHが10%、IVF・ICSIが20%しか成功しない理由

是が非でも妊娠したいと願う女性にとっては、体外受精や顕微授精は最後の綱と言えますが、現実には5人に1人しか成功していないのが実情です。

なぜでしょうか?

前項までに現代医学的な不妊の原因をあげていますが、大きく分けると2つになります。

①子宮に器質的な異常や疾患または現疾患が認められる。

②妊娠しにくい体質である。

①は子宮筋腫やその他の病気がある場合で、②は器質的な異常や現疾患が認められないにも係らず、妊娠できない全てのケースを指します。

①は器質的な異常や現疾患を外科的治療や投薬治療で除去しなければ妊娠しにくいのは当然ですが、②はそのような明らかな原因がないのにどうして妊娠に至らないのでしょうか?

それは、生きるめに必要な5つの大切な働き=五臓のいずれかにが問題があり、自然治癒力が低下し、妊娠しにくい体質になっているからです。

妊娠というのは、ただ子を宿すだけではありません。十月十日子宮の中で胎児を養っていかなければなりません。

宿して養えるだけの総合的な体力がなければ妊娠に至らないのです。

この総合的な体力を、『妊孕力(にんようりょく)』といいます。

妊娠しにくい体質というのは、妊孕力が乏しいということです。

IVF・ICSIが5人に1人しか成功しないうちの1人は、妊孕力がそれなりにある方です。

5人に1人ですから20%の成功率ということになりますが、実際には20%以下という報告があります。

しかも、これはあくまでも20代でこの数字ですから、30代になると10%、40代では10%以下というのが本当のところです。

ですので、妊孕力が乏しい状態でIVF・ICSIにトライするのは、非常に確率の悪い挑戦だということが分かります。

それを知った上でトライされる方のお気持ちは痛いほど分かります。

どうしても年齢の壁は重くのしかかってきます。

「卵子の老化」(卵子の年齢はその女性の年齢と同じである)なども言われていますから、焦るなと言う方が無理な話です。

でも、だからこそ不妊鍼灸を併用していただきたいのです。

データでも示したように、鍼灸治療を併用してIVF・ICSIに臨んだ場合、妊娠率が40%以上にまで上がるという研究結果が出ています。

20%以下の確率でIVF・ICSIに臨むよりも、40%以上の確率にまで上げて臨んでいただきたいのです。

IVF・ICSIは正直費用もかさみます。そう何度も何度もできるものではないと思います。

その1回を大事にしてください。

20%以下ではなく40%以上に成功率を高めて臨んでください。

たかだか40%、されど40%です。

是非、妊孕力を高めて、妊娠し易い体質を手に入れられるように、中宮院の不妊鍼灸をご活用されることをお奨めします。


◎自然妊娠を希望される方へ

●妊娠しやすい体質になって妊娠率を上げるために、週に1度の鍼灸治療を、妊娠し易い体質になるまで続けてください。

●自然妊娠の場合、1周期に最低5~6回の性交渉を行ってください。

基本的に毎週1回と、排卵の頃にプラス1~2回の性交渉が望ましいです。

週に1度性交渉を行うのは、ご主人の精子の能力を上げるためにです。

週に1度、精子を放出した方が良いからと、泌尿器科医の研究発表にもあります。

奥さんも性交渉を行うことで、女性ホルモンの分泌が良くなり、良い卵が出易くなります。

また受精後の黄体ホルモンが活発になり、体温が上がり易くなります。

ただし強制ではありません。

ご夫婦でよく話し合ってください。


◎人工授精(AIH)での妊娠を希望される方へ

●妊娠しやすい体質になって妊娠率を上げるために、週に1度の鍼灸治療を、妊娠し易い体質になるまで続けてください。

●人工授精と性交渉の二本立てをお奨めします。

人工授精は、夫の精子を取り出し洗浄・濃縮を行い、妻の子宮頸管の先に置きます。

そこから精子が卵管を上がっていきます。

ただし、精子を洗浄することによって、正常時に2~3日生きる精子が1日で死んでしまうので、子宮頸管の先に置いてきた後、すぐに排卵しなければ受精しないのです。

自然妊娠の確率は20%と言われていますが、上記の理由で、人工授精は10%以下にまで下がります。

なので、人工授精を行った晩と次の日、どちらかで1回の性交渉を持つことをお奨めします。


■人工授精と性交渉の二本立て

二本立てにすることによって、人工授精の精子が卵子と出会えなくても、後で性交渉を持った精子が卵子と出会えってくれれば受精の可能性があるからです。

ただし強制ではありません。

ご夫婦でよく話し合ってください。


◎体外受精・顕微授精での妊娠を希望される方へ

●妊娠しやすい体質になって妊娠率を上げるために、週に1度の鍼灸治療を妊娠しやすい体質になるまで続けてください。

是非妊娠し易い体質を手に入れていただき、ベストな状態で体外受精・顕微授精に臨んで下さい。

●移植の3日前から前日までの間に鍼灸治療を受けられることをお勧めします。移植前に治療をすることで、気の巡りが良くなり、着床率がUPします。

●また胚盤胞胚移植の場合、24時間以内に妊娠したかしていないかすぐに結果が分かります。

移植後24時間以内に鍼灸治療を受けていただくと、さらに活性化されて着床率がUPしますので、できれば移植後24時間以内に鍼灸治療を受けに来てください。

●分割期胚移植の場合は、妊娠判定まで5日ぐらいの猶予があるので、翌日から3日以内の間に鍼灸治療を受けに来てください。

①胚盤胞胚移植 →3日前~前日に鍼灸治療→移植→移植後24時間以内に鍼灸治療

②分割期胚移植→3日前~前日に鍼灸治療→移植→翌日~3日以内に鍼灸治療


◎中宮院が妊娠したい女性に選ばれる10の理由

1. 妊娠希望に沿った不妊鍼灸をしている。

2. 中宮院で何人もの方が妊娠されている。

3. JR御坊駅から歩いて通える。

4. 婦人科疾患は自覚症状が分からないといわれているが、脈診と腹診によって病気の原因・不妊の原因が分かるだけでなく、体調の経過や治療効果の判定ができる。

5. 東洋医学の最高峰といわれる経絡治療を行い、妊娠し易い体質に変えることができる。

6. 長年の蓄積によって厳選された不妊症に効果のある15のツボにお灸をしている。

7. 全て痛くない鍼(接触鍼)・熱くないお灸(知熱灸・温熱器灸)で施術しているので、痛くなく・熱くなく・怖くなく・人にやさしい不妊鍼灸を行うことができる。

8. 妊娠後も鍼灸治療を継続されると、早流産の防止、つわりの軽減、妊娠中毒症の予防と治療、逆子の予防と治療ができ、妊娠~出産まで快適なマタニティーライフを送ることができる。

9. 特に初産の場合は難産が予想され、予定日の20日前から安産灸を行うことで、お産が軽くなる。

10. 中宮院で妊娠中に鍼灸治療を受けられた方は、健康優良児が生まれ、どのお子さんも肌がきれいという特徴がある。これはアトピー体質の遺伝を最小限度に抑える働きが鍼灸治療にあると言える。(8、9、10はお母さんたちに大変喜ばれています。)


◎さあ、妊娠しやすい身体作りを始めましょう!

電話は今すぐ!(電話予約優先)

鍼は痛くないかな、お灸は熱くないかなと不安に思われているかもしれませんが、ご安心ください。

中宮院では痛くない鍼・熱くないお灸で施術しています(トップページの痛くない鍼・熱くないお灸をご覧ください。)

迷っているならお話だけでもされてみませんか?

気軽にお問い合わせください。(電話相談無料)

TEL:0738-23-4358

AM 9:00~13:30 PM 15:00~19:30 休診・日曜

はり・灸・小児はり 中宮院 OFFCIAL OWND

acupuncture and moxibustion clinic chuguin 中宮院のオウンドへようこそ! 当院は鍼灸専門の施術所です。 痛くなく 熱くなく こわくなく 人にやさしく 県民のみなさまの健康増進と公衆衛生に努めます。 一緒に癒し和らげ治し防ぎましょう。

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